相場に取り組む際に、「大底で買って天井で売れれば」と思わない人はいないでしょう。
残念ながら、常に天底を見極めることは不可能ですが、天底で現れやすいパターンを覚えておくことは大切なことです。
多くの人が、パターンを記憶し、パターンに沿った行動を取ることで、そのパターンが実現するという考え方も有ります。



1・ヘッド・アンド・ショルダーズ⇔リバーサル・ヘッド・アンド・ショルダーズ

典型的な天底のパターンとして注目される形です。真中のトップが両側のトップに比べて一段と高く、人の頭と両肩の様に見えるため、この名前がついています。また、日本では三尊型・逆三尊型と呼ばれており、洋の東西を問わず典型的なパターンとして認められていた形といえます。
売買のポイントとしては、ネックラインを下回った時点が売りポイントになります。逆にネックラインを上回った時点が買いポイントになります。


 
2・トリプル・トップ⇔トリプル・ボトム
トリプル・トップはヘッド・アンド・ショルダーと同じ様にネックラインを下回った時点が売りポイントになります。
ヘッド・アンド・ショルダーはトリプル・トップの一形態ともいえますので、解釈は同じです。


 
3・ダブル・トップ⇔ダブル・ボトム
天井・大底の形として頻繁に現れるのが、ダブル・トップ(ダブル・ボトム)です。
ダブル・トップは、高値を2つ山のような形で形成するためにこの呼び名が付けられています。
2番目の高値を形成後、もう一度反発する力がなく2つの高値に挟まれた安値を下回ったポイントが売りのタイミングとなります。
特に2番目に付けた高値が最初の高値より低い場合、下落に転じる可能性が高くなります。
ダブル・ボトムは、ダブル・トップの逆パターンです。


 
4・ラウンドトップ⇔ラウンド・ボトム
天井や大底のパターンとしては、しばらく、高値圏や安値圏を形成した後、上値や下値を抜けきれず反転することもあります。
形は円形・鍋型のような形を取るのが特徴で、天井よりも大底でよく見られる形です。
中長期に渡る下落基調後、出来高が細り過熱感が無くなった後、さらなる下値押しに向かう力を失い、少しづつ底値固めが行われ、いつのまにか上昇基調に転じているということがあります。


 
5・ライン・トップ⇔ライン・ボトム
ラウンド型と同様の形ですが、円形を描く形ではなく平行に小幅なもみ合いが続いた後で反転する形です。
ラウンド型と同様に、熱気が冷めた後に出現するケースが多く、株式市場の特に中小型株で出やすい形といわれています。


 
6・Vトップ⇔Vボトム
これまでのパターンはもちあいを形成した後で、反転もしくは下落に向かう形でしたが、急落後の急反騰や急騰後に急反落が起きることもあります。
この形は、チャート上では、きれいなV字型を示しますが、パニック的な売りや買いが殺到することも多く気づいたときには、高値づかみや底値売りをしていたという結果になりやすく注意が必要です。


 
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